事業内容

統の技が紡ぐ格式ある履物

弊社は、儀式・神事・祭礼などで皇族・神職・僧侶の方々がお召しになる履物・和沓・宗教沓を製造卸販売しております。

神聖かつ伝統的な場所にふさわしく、浅沓の何層にも重ねた漆は艶やかに周りを映し、錦を張った草鞋や出頭沓は絢爛さと重厚感をもたらします。

いずれの商品も一足一足を丁寧な手仕事で仕上げています。

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途絶えた履物の復元と継承

1924年の創業以来、私たちは伝統的な製法を守りながらも、時代に合わせた技術の研鑽、革新を重ねてきました。

作り手が途絶えてしまった貴重な履物の復元や継承にも力を注ぎ、伝統の技が失われないよう守り続けております。

匠の技と心を未来へ

伝統的な技術をもとに、今後は、撮影用やレンタル事業用、工芸品としての履物の製造販売にも取り組んでまいります。

また、次世代を担う職人への技術継承にも積極的に取り組んでおります。単なる製造方法だけでなく、伝統文化を支える誇りと使命感も受け継ぎ、次の100年へと歩みを進めてまいります。

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主な製品

浅沓

浅沓(あさぐつ)

浅沓は、平安の頃から続く伝統衣装(束帯、衣冠、直衣、狩衣等)を着用する際の履物です。
日本古来の和沓の一種で、古くは公家が履き、現代でも皇族方や神職方が祭礼などで用いています。

絲鞋

本絲鞋(ほんしかい)

本絲鞋は、舞人が舞楽装束で履く履物。
絹糸で編み上げ左右に菱形紋様を創り上げる。
組紐で足首を結び裏底は鹿革や牛革を使用。

靴の沓

靴の沓(かのくつ)

靴の沓は、衣冠束帯衣装の際に用いる履物です。
上部は「靴氈(かせん)」と呼ばれる錦がつき、足首部分には「靴帯」という金具がついた革帯があります。

出頭沓

出頭沓(しゅっとうぐつ)

出頭沓は、寺院や仏殿での祭礼時に僧侶の方がお召しになる履物です。
本体は葦草(いぐさ)表に金襴織物、上部に古代紫の淡路結びの組紐、 履き口の縁には白い革が縫い付けられています。